管理運営の基礎知識と事例

 

会員の実践紹介

■おことわり 内容は記事末尾に記載の時点のものです

グリーンヒル光善寺住宅

[枚方市東中振1 総戸数:600 棟数:20 建築・分譲開始年:1980]

コミュニティづくり

グリーンヒル光善寺住宅団地はその名の通り「緑あふれる」団地です。しかし、「緑豊かな樹木に囲まれているのに、その名前を知る人は少ない」との声が住民有志よりあがり、住民に、樹木により親しんでもらうために、「グリーンヒルの樹木の名前を調べる会」が発足しました。

管理組合主導の下27名のボランティアが集い、活動が2006年に始まりました。約53,000㎡の敷地内すべての樹木の名前、本数を調べ、代表的な樹木に名札をつけるための詳細な調査が、4グループに分けて行われました。その結果、中高木は約2,400本、約90種類の樹木が確認されました。この中には、アカバスモモ、イスノキ、エゴノキ、カラタネオガタマなどの珍しい樹木も見つかりました。また、棟間などの灌木は数万本という多さです。

樹木には、手作りの焼き板など約500枚の樹木札を取り付けました。この焼き板樹木札は、ボランティアの皆さんがお子様たちと、高槻森林観光センターにて焼き板を作成、手書きにて作成したものです。さらに、これら樹木の分布を樹木マップとして作成し、希望者には配布、集会所ロビーにはA1サイズの額入りで展示されています。

約2年半の活動は、樹木に興味のある住民がボランティアで参加し、子供も含めた活動でしたが、自称樹木博士や自然に興味のある人、勉強希望者等の色々な人が集まり交流しながら、そして樹木マップの作成により、多くの住民に緑に興味を持っていただきました。

さらにはその後、さらなるメンバーも加え、「グリーンボランティア」として、不要樹・枯れ木の刈り込み、花苗の植栽と活動を広げ、住民交流の輪を広げながら「緑と花の溢れる」グリーンヒル光善寺住宅を創っています。

近年、日本あるいは世界で大きな地震が多発しています。グリーンヒル光善寺住宅(グリーンヒル第2を含め630戸)では、震災時における「安否確認活動」を行なう体制作りをしています。阪神大震災の後、住民の中から震災に対する不安の声が上がり、自治会、管理組合協同の「災害対策検討委員会」が結成され、災害発生時への対応の検討がなされました。

建物耐震診断の結果、建物の倒壊の恐れはないものの家具の転倒、物の落下による怪我の発生などが考えられるため、住民による「災害対策チーム」を編成し、震災発生時に各戸の「安否確認」を行なうことになりました。阪神大震災においては、建物等の下敷きになった人の多くは隣近所の人が助け出しています。これを教訓に、住民同士がお互い声を掛け合い、協力し被害を減らすことを目的としています。地震発生後、各棟のボランティアが一軒ずつ「皆さんご無事ですか?」と声掛けをし、問題があればみんなで協力し、助け合う体制作りを行っています。

現在「災害対策チーム」には、69名の方がボランティア登録をしておられます。昨年10月、今年3月と2回の「安否確認防災訓練」を実施し、ボランティアの方が630戸全部への声掛けを実施しました。これらの訓練により本番でスムーズに活動できるとともに、災害時だけでなく日頃から隣近所が助け合える環境作りに役立てることが出来ます。

今後は、震災時に怪我等を発生させない予防策の啓蒙と実施を進めていく計画です。

[20080706 会報第3号に掲載]