マンション管理の事例

 
ラウンドコート星ヶ丘
− 未収金問題に取り組んで −
 理事長就任前、総会で貸借対照表の未収金に
個別明細が表示されて無い事を質問すると、管理
会社からプライバシー問題があるからとの回答が
ありました。我々個別の区分所有者にも管理組合
の財産状態を知る権利があると主張、それからは
明細が記載されるようになりました。
 理事長就任時に、2年9ヶ月延滞の未収金と半年
毎支払の未収金がありました。まず管理規約に延
滞金徴収規定(延滞利率・年14.6%、日歩4銭)が
あるにも関わらず実行されていないので、総会で
6ヶ月の予告期間を置き実行する事を決議、告知
しました。
 半年払いの延滞者からは、以前から管理会社に
連絡して認められているから、今後も認めるよう電
話要請がありましたが、半年払いを認めるとの文書
が残っていなければ管理規約通りと回答、3ヶ月以
上の未収金には延滞利息を請求しましたところ、半
年後には未収金は無くなりました。
 3年近い延滞者には、理事会へ出席しての事情
説明と、弁済計画書の提出を再三求めましたとこ
ろ、理事会への出席は無かったですが、弁済計画
書が提出され、若干の遅れはありましたが、1年後
の決算期末には長期未収金は無くなりました。
 その後も、2年弱延滞の未収金が発生しましたが、
理事会へ出席しての説明、弁済計画書の提出、上
水道の供給停止等再三弁済を強く求めました結果、
不動産処分で入金となりました。
 未収金が解消された時点で、次のような管理規
約改正を行いました。
 1.3ヶ月以上の管理費等滞納者には、施設利用
     制限として駐輪場利用を制限する      
 2.6ヶ月以上の水道料滞納者(2ヶ月毎の支払
     いで3回分)には、上水道の供給を停止する
                      (枚方市も同様)
 3.3ヶ月以上の管理費等滞納者には、施設利用
     制限として賃貸駐車場契約を解除できる  
 不動産業界では、管理費等(水道料は除く)は、
前払い(翌月分を当月末に支払)が商いの慣習と
なっていますので、貸借対照表の管理費等(水道
料は除く)の計上時期は、前払い計上時で未収金
計上としました。その結果、延滞利息の計算期間
とも合致するようになりました。皆様方も、居住マ
ンションがどのような基準で経理処理されている
か、調べてみる価値はあると思います。
 未収金については、毎月の理事会議事録で状
況を説明、3ヶ月以上の滞納者は部屋番号を明記
し、その状況説明を行っています。理事会議事録
は、賃貸居住者を含めて全戸配布し、問題意識の
共有を求めるようにしています。
 未収金残高が多額になれば、管理組合の運営
資金に影響がありますし、居住者間の不公平感も
発生します。又、住宅金融支援機構からの大規模
修繕時の借入金の条件にも影響します。
 長期未収金問題に喜んで対応する人は、恐らく
いないものと思われます。理事会としても一番嫌
な仕事の部類に入るのではないでしょうか。長期
未収金が発生しないような仕組みを作り、未収金
発生の早い段階での適切な対応が最も大事な事
と思います。                      
                    ( 岡崎 記 )
2011.03.06 広報19号に掲載